現代は多くの情報で溢れかえっており、様々な分野で多すぎる情報が人々を困惑させています。
特に医療の分野では一般の方が的確な情報にアクセスするのは極めて困難であるといえます。テレビではマスメディアが発信したい偏ったメッセージばかりが報道されており、インターネットでは営利目的の広告が上位に表示されるからです。
筆者は2020年で卒後10年目になる内科医(呼吸器専門医)です。がん専門病院で研修・勤務後、一般病院に勤務し、現在はクリニックを中心に勤務しています。
勤務医時代には、多くの患者さんが詐欺まがいの民間療法や営利目的の医療に流されていくのに心を痛めていました。しかしながら、患者さんのために情報を発信したいという気持ちを抱きながらも、現場で働く勤務医にはインターネットを通じて情報を発信する機会や権限は中々持てません。
当時の経験から「正しいことを正しく伝える」「理屈を理屈として伝える」だけでは不十分であると分かりました。病院のホームページや学会のガイドラインを見ても「正しい知識」は書いてあっても、本当のところは伝わらないと思います。
このブログでは医師の本音や考え方を忖度なく伝えていきます。特に「なぜそのように考えるか」を大切にしていきたいと思います。
医療や健康に関する世間の関心は高く、様々な書籍が出ていますが、医師の目から見て適切だと感じる書籍は極めて限られます。このブログでは考え方のヒントにつながるような優良な書籍の紹介もしていきたいと思っています(勿論、誰かに依頼をされて紹介をするようなことは一切しません)。
このブログが一般の方や悩んでいる患者さんの助けになることを願います。
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